社会福祉士・精神保健福祉士科目レポート

私が書いたレポートを公開してみます。新科目には対応しておりません。

入学選考小論文

精神障害者に限らず、障害者や高齢者、様々な家庭や児童、または低所得者など、全ての人々が地域において自分らしく生活していくというノーマライゼーションの理念は、現在の日本の福祉政策においても要と言える。そしてそこには地域住民の参加の必要性が掲げられており、私もそれこそが最も必要なものであると考えている。しかし、近年の少子高齢化や価値観の多様化により地域そのものが曖昧になってしまった。そもそもの地域とは、町内会や自治会などのように生活圏域や生産圏域を同じくする中で成立していた。しかし、現代の多様化するライフスタイルにはそぐわず、これまでのようなコミュニティ型組織は少なくなった。代わりに発生してきた、個々人の興味や関心などで形成されるアソシエーション型組織をうまく利用しながら、現代における新たな地域の構築を急ぎ、その上で、地域住民が福祉に参加していくことが求められる。

住民の参加という架け橋があって初めて、福祉と地域とは結びつくことが出来る。そしてさらには、ニーズの多様化が進み、限られた人にだけ必要なサービスではなくなった福祉を、今すぐでなくとも将来必ず必要になるであろう住民全員が、自らの手によって整備・発展させていくという大義へと進展していくと考えている。