資格取得しながら140万。
先進的な職場であれば、資格取得のための福利厚生が整っているかもしれません。
しかし、そうでないトコロも多いと思います。
「資格取りたいとは思ってるんですけど、掛かるお金が大きくて…」という、勉強をしない言い訳を良く耳にします。
通信とは言え、養成校や学校に入学するのですから、20万、30万というお金が掛かります。
確かにおいそれと払える金額では無いですよね。
もっとも、それでも本気で資格取得を目指す人であれば、何とかするのですが。
今日は資金繰りのお話です。
私は資格取得後に知ったので、活用出来ませんでしたが、これからの皆さんには是非活用して頂きたくご紹介させて頂きます。
都道府県の社会福祉協議会が行っている「介護福祉士修学資金等貸付制度」を是非調べて、ご活用下さい。
「介護福祉士」となっていますが、社会福祉士でも大丈夫なんです。
そして、「貸付」と謳っていますが、「全額返済免除」の条件もあるのです。
都道府県によって違いもあるのかもしれませんが、以下、私の住む県のモノです。
金額は、
・入学準備金 20万
・修学資金 月5万
・就職準備金 20万
社会福祉士の養成校はだいたい1年8ヶ月です。
20万+5万×20ヶ月+20万=140万!
すごい金額ですよね。
そして肝心の「全額返済免除」の条件ですが、
・卒業後1年以内に資格登録をする。
・5年間福祉の仕事をする。
なんとコレだけ。
1年以内に資格登録ということは、「一発合格しろ」って事ですから、俄然やる気にもなるでしょう。
これ、利用しない手はないです。
勉強のすすめ方。
そういえば、今年度の合格発表も先日終わりましたね。
合格した皆さんおめでとうございます。
そして、よろしくお願いいたします。
さて、今日は勉強のすすめ方のお話です。
日々のレポート作成と試験勉強は全くの別物ですので、まずはそこを意識して下さい。
私の場合ですが、試験勉強は「1冊の過去問を3周やる」というやり方です。
いずれの資格試験も同様のやり方で一発合格出来ます。
何冊も問題集やテキストを購入する必要は本当に無いと思います。
私が使用したテキストはサイドバナーに貼り付けてある中央法規のモノでした。
これだけをひたすら頭にたたき込めば大丈夫かと思います。
そもそも、出題ポイントは年度が変われど不変です。
問いの出し方が変わるだけですので、「問題と答えを丸暗記する」のではなく、「ポイントを押さえて覚える」ことで大概の問題は対処出来るようになります。
後は、働きながらの勉強の場合、いかにして勉強時間を確保するかでしょうか。
私は、家に帰ると晩酌をしてしまうクセがありますので、仕事の日は家に帰らずに、近所の喫茶店で閉店まで勉強する事を自分に強いていました。
休日も同様に、喫茶店の開店時間から入店する事にしていました。
そーしているとですね、結構いるんですよね。
福祉系の勉強をしている皆さんが。
かなりの励みになりますし、出会いにもなるかも?と淡い期待をも抱く事が出来ます。
※お店の人に嫌がられないように、こまめにコーヒーのおかわりを注文する事をお忘れ無く!
さて、新年度が近づき新たに資格取得を目指す方も始動でしょうか。
このブログが一助となれば幸いです。
保育士さん。
障害児相談支援を少なからずとも生業としている身として、資格取ろうかな〜と思っています。
それにしても、保育士さんも活躍の幅が広い。
私の子も幼稚園に通っています。
そこにも保育士さんが居ます。
行事や卒園に涙を流すほど熱心な方々です。
私の職場にも保育士さんが居ます。
障害児者入所施設を背負っているところです。
24時間365日の業務に追われ、涙を忘れた方々です。
ただし、(これが大事なのですが)給料は幼稚園や保育所よりは良いです。
どちらの保育士さんも物凄く頑張っているのは目の当たりにするのです。
しかし、担っている事が違いすぎて。
同じ資格で良いものかと幼稚園にお迎えに行く度に思うのです。
子どもたちはどちらでもキラキラしていますが、保育士さん達のキラキラさが違いすぎて胸が痛むのです。
働きながらの資格取得って。
どうでしょう。
大変そうなイメージですか。
私は全然大変とは感じませんでした。
モチベーションを何処に定めるかで大変さは無くなると思います。
福祉の仕事は、ヤル気だけあれば誰でも無資格でやる事は可能です。
児童福祉となると、資格要件が絡んできますが、それ以外は経験も知識も不問という事も珍しくはありません。
というか、そういったトコロがほとんどかと思います。
福祉の道を選んだ、もしくはこれから選ぼうとしている皆さん。
どうかその初心を忘れないで下さい。
差はあれど、人の幸せに携わりたいと思ったはずなのです。
そして今一度、「福祉」の意味を辞書で引いてみて下さい。
こんな酔狂な業界に興味を持った時点で、あなたは選ばれた人なのです。
私はそれこそ経験も知識もない状態でこの業界に飛び込みました。
それもそこそこの年齢で。
お局的なベテランさんにビシビシやられました。
しかしながら、営業職をしてきた私にとって、エビデンスや数字の感覚が薄い(現場に限ってですが)指導に疑問しかありませんでした。
経験はお局さん達には追いつきようがありません。
そこで私は理論武装する事にしました。
エビデンスを経験ではなく知識に求めました。
自ずと「資格」に行き着きます。
資格取得後、お局さん達は私に意見する事は無くなりました。
もちろん、経験でしか得られない事については助言を求める事はしましたが。
結果、チームワークが向上しました。
理論を知り、資格を得て、高い意識で仕事をする事は、結果としてサービスの向上に繋がります。
福祉のサービスの質は、人の幸せに直結します。
目の前の仕事で初心を忘れがちな業界です。
どうか初心を忘れずに、幸福追求をして下さい。
モチベーションは何だって良いのです。
私の場合、「お局どもにギャーギャー言われたくない」と言う邪な動機でしたが、結果としてサービスの質向上に繋がりました。
現場を回すだけのコマで終わらないで下さい。
あなたの初心に誇りを持って下さい。
プロとして働きましょう。
精神保健福祉士編終了。
以上です。
短期なので科目も少なかったです。
ちなみに入学したのは、「東京福祉保育専門学校」です。
ここにした理由はレポート数が少なかったから。
学校によってレポート数にも差があるのです。
働きながらのレポートは結構大変ですので、レポート数の確認は最も大切です。
スクーリングがまたまた楽しかったですね。
精神保健福祉士となると、医療や更生保護関係の方など職種も広がります。
面白い人がたくさんいました。
そして、なんだかみんなお金持ちでした。
試験対策にはこちらの過去問がオススメです。
これをひたすら3周やれば合格出来ます。
精神保健福祉士対策オススメ
精神保健の課題と支援②
日本において高齢化の進行は着実であり、今後も深刻な問題となる事は間違いない。問題の中心を占めるとも言える認知症対策について述べる。
まず重要となるのが、正しく認知症を知るという事である。当事者や家族はもちろん、住民や保健・医療・福祉関係者らも含め、まだまだ正しい認識が持たれているとは言えない状況にある。適切な対応で支援する為にも、知識の普及や啓蒙、教育の拡充が求められる。
相談や情報提供の場として、平成21年より認知症疾患医療センターが全国に配置されている。このセンターが拠点となり、他機関と連携しながら、地域支援や正しい知識の普及を行っていく事が理想的であるが、まだまだ完全に機能しているとは言い難く、今後への期待が寄せられている。
医療面からの観点では、他の疾患と同様に早期発見・早期治療、的確な診断と予防の重要性が挙げられる。認知症は、物忘れやせん妄、うつ病などと間違われ易い事や、「年のせいだから仕方ない」「私に限ってあり得ない」などといった病識の欠如、世間体を気にし受診しないなどを理由に、発見が遅れてしまう事が少なくない。正しい知識を持って、出来るだけ早期に、専門的な方法による診断を受け、早期治療を開始する事が重要である。6割~7割が認知症へ進行すると言われている「軽度認知症(記憶障害が主体であるが、正常と認知症の境界にある状態)」の時点で、予防的に介入し危険因子へアプローチする事が可能になれば、大いに成果を期待出来る。また、認知症疾患の研究は世界的に盛んに行われており、薬剤の開発や危険因子の研究が進展している。今後もさらに解明が進み、危険因子がより明確になれば予防の可能性や精度も高まると期待されている。
認知症高齢者を的確に介護する事もまた重要である。個々人の介護技術の向上はもちろん、パーソンセンタードケアやバリデーションケアなどの概念を介護に取り入れるなど、介護現場への指導も欠かせない。
支援の実践の場としては、医療が中心の病院への入院や、病院から在宅への復帰を目指す老人保健施設、認知症に対応した特別養護老人ホームや、養護老人ホームなどに代表される入所施設等があるが、障害者支援同様に、当事者本人の気持ちを優先し、慣れ親しんだ環境で生活を続けるという視点で、地域の中での在宅による支援を目指して行く事が大切である。その実現の為に、在宅ケアサービスの数や質を高め、事業所の枠を越えて、関係職種が連携していく事が求められる。
「障害」「高齢」「児童」などと分化されているが、どの分野も「本人らしさ」が最も大切な要素ではないだろうか。医療・保健・福祉の連携の重要性は何年も前から叫ばれているが、さらには、分野にとらわれず連携し、より柔軟にニーズに応えられるシステムを目指す事が今後の福祉の要だと考えている。
参考文献
2精神保健学―精神保健の課題と支援
出版:へるす出版
精神保健の課題と支援①
B+評価。
乳幼児期は、運動機能と心理機能それぞれの発達が著しい時期である。運動機能は、首のすわりや始歩などの指標が示されており、環境や文化の影響を受ける事のない、生得的なものが強いとされている。一方、心理機能の発達においては、生得的なもの(遺伝)と環境の双方が大きく影響し合っている。
誕生直後より、養育者との相互の交流が始まる。乳児期は、この交流を通じて、愛着関係を形成し、基本的信頼感を獲得し、不信感を克服する事が発達課題となる。人間の基本的な欲求のひとつである信頼の感覚を身に付ける事は、今後における全ての人間関係の基礎となり、非常に重要な課題と言える。
幼児期に差し掛かると、「自律性」対「恥・疑惑」という発達課題が挙げられる。身の回りの事を自分で行いながら、社会のルールや秩序を守る事が求められ、様々な試行錯誤を通じて、養育者との一体感から分化し、心理的な「分離個体化」を経験していく。多くの行動を自身で律する事により、自信が増し、自律性や独立心の源泉が育まれる。逆に養育者の介入が過ぎると、新しい事への不安が生じやすく回避的になってしまう。
さらに、幼児期は、保育園や幼稚園などの入園により、最初の集団生活を体験する時期である。家庭という場でなく、養育者以外の大人や、同年齢の子どもがいる集団の場の中で、同輩と社会的な関係を築いたり、遊びを通じて自発性や積極性を養ったり、自分の思うようにはならない事から自他の区別がつき、他者配慮や協調性を学んだり、ルールを守る事を通じて、罪悪感が生まれるなど多くの発達が見られる。
乳幼児期の子どもの発達課題としては以上であるが、精神保健の観点で課題を掘り下げると、親の子育てへの無関心や放任、過保護、甘やかせ過ぎ、虐待などといった多様な問題が指摘できる。虐待を含めた親子関係への対策として、望まない妊娠や、未婚の出産など、様々なリスクのある妊娠・出産を減らすための就学前後からの性教育や、性感染症対策を含めた具体的な避妊教育の強化、母子保健法における「乳児家庭全戸訪問事業」の活用による積極的なアウトリーチ、乳幼児健診、児童センター、小児科、近隣住民との協力や通報体制、児童相談所の介入などが挙げられる。
子育ての不安や負担への対応も重要である。日本ではまだまだ母親の負担が格段に大きいのが実情であり、男性の育児休暇取得率の低さに顕著に見られるジェンダーギャップを埋めていく事が大切である。また、身近な地域資源や友人・親族へ適度に依存する事も重要な考え方であり、「閉じられた育児」でない、より良い有意味な刺激を活かせる事にも繋がる。しかし、大都市化、核家族化、少子高齢化により、地域性が薄れてしまい、困難となっている事も課題のひとつとして挙げられよう。地域にとらわれる事のない、広義のコミュニティの形成が重要である。
参考文献
2精神保健学―精神保健の課題と支援
出版:へるす出版
文部科学省ウェブサイト
子どもの徳育に関する懇談会「審議の概要」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chouch/shotou/053/shiryo/attach/1282770.htm